「主人公は大泉洋そのもの」小説家・塩田武士の新作(TOKYO FM+)


鈴木おさむがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「よんぱち 48 hours ~WEEKEND MEISTER~」。12月8日(金)の生放送では小説家・塩田武士さんが登場しました。
昭和の未解決事件「グリコ・森永事件」をテーマに書いた小説「罪の声」が2017年本屋大賞第3位、絶賛発売中の新作「騙し絵の牙」は俳優・大泉洋さんが表紙になるなど話題の塩田さん。この日は、大泉さんを「あてがき」(あらかじめ役を演じる俳優を決めて書くこと)にした経緯などを明かしました。

鈴木:大泉洋さんが表紙の最新刊「騙し絵の牙」も話題を集めております。これ、すごくびっくりしました。出版業界のお話なんですが、これは大泉さんを「あてがき」にしたんですか?

塩田:そうです。完全なあてがきです。主人公が雑誌の編集者なんですが、これは大泉洋さんそのものです。名前が違うくらい。

鈴木:雑誌「ダ・ヴィンチ」に連載していたんですよね。連載前にそれを考えていたんですか?

塩田:さかのぼること2013年、「ダ・ヴィンチ」のある編集者が、長く大泉さんの担当をしていまして。この人から「大泉さんを完全あてがきした社会派長編を書いてみませんか」って言われたのがスタートです。

鈴木:大泉さんとは打ち合わせもしているんですか?

塩田:2年取材して、お見せできる段階にまで準備して打ち合わせしました。興味ないって言われたら終わりなので。

鈴木:すごく新しい手法。小説を読む人口って減っているじゃないですか。デジタルになっていくなかで、大泉さんが表紙をやることで、普段本を読まない人たちも小説に手を伸ばしてくれる。すごくいいですよね。

塩田:それが狙いです。大泉さんのファンにインパクトを感じていただいて(笑)。大泉さんを見て「読んでみようか」と思ってもらえる。作家にとってありがたいですよね。

鈴木:舞台が出版業界ということで。人間関係も含め、いまの状況をリアルに描いていますよね。なぜ出版業界にしようと思ったんですか?

塩田:市場規模の減少が目立って、このままだと小説が残らないんじゃないか、ってくらい危機感を持っているんです。そのなかで、数字も調べて客観的にやってみようと思って。現状を記録するという意味も含めて、書くことに意義があるんじゃないかと。

鈴木:この物語は“いま”を記しているわけですね。

塩田:エピローグで書いた“策”は全て実現可能なので、この本の通りになるかもしれないという……。

鈴木:(業界の現状に対する)憤りが書いた理由ではないんですか?

塩田:この業界って、連載して単行本化、文庫化する、その方法しかないんですよ。それじゃあ、メディアが多様化するなかで生き残っていけない。発信していかなければならないと僭越(せんえつ)ながら思っていて。

鈴木:「罪の声」のあとにこれ(「騙し絵の牙」)を書いたっていうのは、塩田さんのなかで意味が大きいんでしょうね。

塩田:「罪の声」は硬派な社会派ですが、こちらはエンタメ要素を強くしているので。幅が広がりましたね。

鈴木:めっちゃ読みやすいです。大泉さんがしゃべっている感じで書かれているじゃないですか。

塩田:そうです。研究し尽くして。のちほど映像化されたときに彼が練習しなくてもいいようにとの配慮もあるんですけど(笑)。

鈴木:映像化されて大泉さんの役が福山雅治さんだったら超怒るでしょうね。「ぅおぉーい!!」って。

ネタバレ記事を見つける為に
ネットで検索してみたら
実践者の体験ブログがあった★。

わたしが気になっているのはコレ・・・

『書いてある通りに正しく実践すれば効果あり?』

何でもそうだろうけど【継続する】のが大変なんだよね。

私みたいな
飽きっぽいタイプの人でもできるかな?

本当に効果がでるなら
頑張ってみたい気もするな。